比較して見えるものとは、ヘッジファンドと投資信託の内情に迫る
資産運用において多くの人が疑問を持つことの1つとして、ヘッジファンドと投資信託における違いというものがある。
両者とも、投資家たちから資金を集め、その集まった資金を投資のプロが様々な金融商品に分散投資し、その運用益を分配するという大きな運用方法の枠組みにおいては同じだろう。
しかし、実際お互いの特徴を詳しく見ていくといくつかの違い、お互いのメリット・デメリットが見える。
資産運用を行う上でお主が使用可能な額の大きさやどのような資産運用をしたいかによっても、ヘッジファンドと投資信託のどちらに向いているかも変わってくる。
また、両者を比較するだけでなく、両者それぞれの国内におけるおすすめの会社をランキング形式で紹介する。
それではいこう。
目次
両者を徹底比較しよう
先述した通り、ヘッジファンドも投資信託とは何なのかと聞かれれば両者とも、「投資家たちから資金を集め、その集まった資金をプロの投資家たちが様々な投資商品に分散投資し、そこでの運用益を投資家たちに分配する」と答えるだろう。
しかし、実際に同じものなのかと言えば、全然違うのだ。
それではどのような違いがあるのか見ていこう。
私募と公募という違い
そもそも私募と公募とは何なのか。
言葉としてあまり見ないかもしれないが、私募は個人的に募集をかけているものであり、公募とは例えば銀行などに頼み、銀行のお客様などに対し商品として紹介してもらう、つまり公に誰に対しても募集をかけているものだ。
投資信託では公募形式を取っており、誰でも買うことができる。
投資信託は公募形式として、銀行や証券会社を通じて広く募集をかけており、誰でも投資できるということで、最低額1万円から投資可能な商品も存在する。
また、公募である投資信託は、販売する証券会社に金融商品取引法によって規制が行われ、運用内容を外から見えるようにしないといけないようになっている。
一方で、ヘッジファンドは私募形式をとっており、基本的には富裕層やプロの投資家たちに対して少数の募集をかけている。
少数の募集であるがゆえに、ヘッジファンドで運用するにはかなりの額の資金は必要になる。
また、ヘッジファンドは私募であるがゆえに、公募の投資信託に比べて運用における規制がほとんどないんのだ。
自由に取引ができるために、投資信託にはできないリスクのある取引でも利益を上げるためならできるのがヘッジファンドである。
ただ、私募であるために公募の投資信託に比べて、情報が流れにくく、良いヘッジファンドを見つけるのが大変であるという問題点もある。
利益の追求スタイルにおける違い
ヘッジファンドと投資信託におけるもう1つの違いは「収益における目標」じゃ。
投資信託における収益の狙い方は「相対的収益型」である。
投資信託における運用は金融商品の市場の相場によって大きく左右され、収益目標は基準となるベンチマークに基づいて設定せざるを得ない。
※ベンチマーク…投資信託が運用の目安にしている指数。ベンチマークを上回ればファンドマネージャーの腕が良かったことになる。
このベンチマークに対した「相対収益」を得ることが目標となる。
つまり、投資信託ではこのベンチマークさえ上回ってしまえば目標が達成されるので、もしベンチマーク自体がマイナスになると損してしまう場合も生じる。
ただ、基本的にベンチマークに沿った運用を心がけているために無理な運用はしないという点で、比較的安全性はある。
一方で、ヘッジファンドでは「絶対的収益型」を取っている。
ここで大きな違いが出てくるが、ヘッジファンドは会社の儲けとして完全報酬制を取っているため、運用で利益を生み出せば出すほど自分たちの報酬も増える。
つまり、どんな状況でも利益を追求スタイルなため、景気に左右される投資信託とは異なり、景気に関わらず常に利益を出し続けるのがヘッジファンドである。
両者の違いから分かること
投資信託とヘッジファンドには大きく2つの違いがあり、その違いによってさらに違いが生まれていた。
投資の初心者で、最初は大きな額を投資するのは怖いという方や、ヘッジファンドに手を出すほどの資金の余裕がないという方は投資信託があっている。
一方で、ヘッジファンドを行える貯金がある方や退職金や宝くじの当選を受けた方であれば、できるならヘッジファンドで運用するべきだ。
どちらも分散投資をプロが自動的に行っているから、比較的に安全な運用の1つである。
おすすめのヘッジファンド会社ベスト3
ここまでヘッジファンドと投資信託の違いについて紹介してきた。
そこでここでは、違いや比較の内容を踏まえてそれぞれおすすめのヘッジファンドと投資信託についてランキング形式で紹介していこうと思う。
まずはヘッジファンドから見ていこう。
1位:BMキャピタル
堂々の第1位はBMキャピタルだ。
この会社は、東大・京大卒で構成された超エリート集団であり、主に銘柄の分析や調査を得意としている。
この得意とする分析により、過去に運用成績がマイナスになった年が1度もなく、更には全ての年で利回りが10%を超えているのである。
また、長期投資という点において、過去4年間で見ると、資産価値が2倍になっているんだ。
この会社は、ヘッジファンドにしては珍しい「堅実な投資」を目指しており、リスクが最も少なく安全に利益を得られる会社であるので、一番のおすすめだ。
2位:M&S
M&Sは2016年に設立されたヘッジファンド会社で、国内ヘッジファンドの中で最も利回りが高い会社になる。
ちなみに2016年にの利回りはなんと45.26%と驚異的な記録をはっきしており、去年の運用利回りは27.06%と非常に高い利回りが魅力だ。
2017年の「AsiaHedge Awards 2017」ではNew Fund of the Yearにノミネートされ、主に国内の割安銘柄をメインに投資を行っており、調査・分析能力に非常に長けている。
また、投資対象を一部公開しており、透明度の比較的に高い会社である。
まあ、なんといっても利回りの高さが最も魅了的な会社だ。
3位:Frontier Capital
まず、Frontier Capitalは2018年から日本人ファンドマネージャーによって運営された非常に新しいヘッジファンド会社である。
もともとは日本株投資で実績のあるヘッジファンドが、更なる利益を得ようと立ち上げた第2号ファンドだ。
Frontier Capitalの投資対象は、新興国の株式市場である。
新興国はこれからの経済の成長が期待されており、現在経済規模での追い上げがものすごく先進国を抜くのも時間の問題とも言われているほどなんだ。
経済の成長が横ばいの安定状態に近い先進国に比べ、新興国の経済成長の上がり方を見れば新興国への投資は利益を狙う対象として適当だと言える。
そして気になるのが利回りだと思うが、2018年の4月~6月までで現地通貨建てで16.6%という驚異的な成績をたたき出しておる。
まだまだこれからの成長も楽しみな会社である。
また、他の特徴としてヘッジファンドには解約できる期間が決まっておる。
海外では基本的に1年に1回じゃが、Frontier Capitalでは4半期に1回解約することができ、資金の流動性がいいのも魅力的なんだ。
このFrontier Capitalは非常に新しいヘッジファンド会社であり、投資対象が新興国市場であることから、これからの成長が非常に楽しみな会社である。
おすすめの投資信託のファンドベスト3
次に2018年おすすめの投資信託についてもランキング形式で見ていこう。
1位:レオス
レオスの中にはいくつかのファンドがあり、有名なものとしてはひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金がある。
この中でも最もおすすめなのがひふみプラスだ。
ひふみプラスとは、比較的低コストで運用できる国内株アクティブファンドである。
今までの2つとの大きな違いは、今までの2つはインデックス型であったのに比べて、ひふみプラスはアクティブ型であることだ。
ひふみプラスでは、中小型の個別銘柄を投資対象にしており、成長を狙って長期的に大きなリターンを狙っている。
全ての期間で安定して好成績を残しており、ベンチマークから大きく上回る成績を出していることは非常に魅力的である。
ひふみプラスは「資産を守りながらふやす運用」を目指しており、2017年6月から海外株への投資も始まり、国際分散投資も巧みに行いながら、安全で高いリターンを目指した運用を行っている。
海外株を含む国内株のアクティブファンドとしては間違いなく1番手におすすめできるものだ。
2位:楽天
楽天の中にもいくつかのファンドがあるが、楽天の中で最もおすすめなのが、楽天・全米株式インデックス・ファンドになる。
これは先進国株式型ファンドの1つである。
このファンドは、2017年に楽天投資信託部門から設立されたものであり、アメリカ株式全体に分散投資できるのが最大の魅力である。
また、このファンドは設立初年度にして「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year 2017」に初登場であるが第三位に輝いている。
他の特徴として、為替手数料なしで日本円での購入ができ、さらに100円からの少額投資可能であるのも魅力の1つだ。
純資産はすでに100憶円を超えており、今後は安定した運用が期待できる。
また、信託報酬が年0.15%と国内株式よりも安いことは非常に魅力的である。
国内の金融商品だけでなく、海外の金融商品に分散投資しようと考えている方には、この投資信託はおすすめだ。
3位:ニッセイ
ニッセイの中でもおすすめなのが、ニッセイTOPIXインデックスファンドである。
このニッセイTOPIXインデックスファンドの最大の特徴は購入手数料が無料な上に、最近低コストが続々と出現する中、信託報酬が年0.159%と業界最安値なのだ。
非常に低コストになったことで、投資しやすくなっている。
また、日経平均株価は225銘柄であるのに比べて、TOPIXは約2000銘柄であるため、分散性が非常に高く、長期的に見て高いリターンが期待できるんだ。
ニッセイは純資産を見ても、キレイな右肩上がりを見せており、今後の運用にも期待ができる。
日本株全体に幅広く低コストで投資できるという点でおすすめのファンドである。
まとめ
ここまでで、投資信託とヘッジファンドの比較に始まり、それぞれの国内のおすすめのファンドを紹介した。
両者の比較で述べたように、それぞれに特徴があり、運用に対して何を求めるかによってどちらをすべきか変わってくる。
また、特にヘッジファンドでは私募型なために良いファンドを見つけるのが難しいということで、おすすめの国内ヘッジファンドをランキング形式で3社紹介した。
少しでもヘッジファンドや投資信託を始める時に参考になれればいいと思っている。
これからの生活が資産運用によって、より豊かになることを願っている。
堀切 一
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